K-VFinder(2次元ビジョン)

K-Vfinderは外部PCで画像を高速処理する2次元ビジョンシステムです。
基板の穴位置のような定形物や食品具材といった不定形物を識別することができます。
位置決め用の複雑な機構を使わずに、対象物の位置を正確に把握し作業することができます。

2Dビジョンとは?

2Dビジョンは、平面上の部品や製品を正確に認識し、位置や向きを補正するために使います。例えば、コンベア上を流れる製品の位置を特定したり、QRコードやバーコードを読み取ったり、ラベルの印字や欠陥を検査することができます。高さ情報は扱いませんが、整列されたワークのピッキングや位置合わせに最適です。

物体認識パターンマッチング
位置補正XY座標・回転角
ピッキング平面上のワーク
ロボット連携シンプルな動作

2Dビジョンでできること ~物体認識/位置補正・ガイド機能~

  • XY座標と回転角の補正が可能(高さ情報はなし)
  • ワークのズレ補正(2D座標上の位置決め)
  • 平面上のアライメント(位置合わせ)
  • 画像の色や輪郭を基に物体を識別
  • QRコードやバーコードの読み取り
  • ラベル検査(印字確認・欠陥検出)
  • 平面上の部品やワークの位置特定

ピッキング/デパレタイズでの活用

  • 平面上に整列されたワークのピッキング
  • コンベア上を流れる部品の位置特定

川崎重工の2次元ビジョンシステムの構成

導入事例 2次元ビジョンシステムによる箱詰めシステム

ビジョン認識による箱詰めシステム

米国ミシガン州のカワサキ認定SIerであるMWES社は、食品・飲料業界における労働力不足と多品種・異なる箱サイズへの対応という課題を解決するため、川崎重工の小型汎用ロボットRS007Lにビジョンソフト「K-VFinder」を組み合わせ、コンベアトラッキングと真空グリッパーを活用した柔軟な箱詰め自動化セルを構築しました。このシステムは、ビジョン認識によって流れる袋製品を正確に追跡し、最適なピック位置をリアルタイムで決定することで、毎分80袋の高速処理と異なる箱サイズへの即時対応を実現し、最大3名の省人化と高い生産性を達成しました。