川崎重工ロボットディビジョンは、2024年11月13日(水)~15日(金)の三日間、インテックス大阪で開催された「未来モノづくり国際EXPO 2024」に出展しました。
今年の本展示会は、来年同じく大阪で開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)の主催団体である「2025年日本国際博覧会協会」など協力のもと、開幕まで5ヶ月に迫る同万博への機運を高めようと、「新価値創造展」との共催で開催されました。 216社・団体が出展し、三日間で延べ14,000人以上の方が来場され盛況となりました。
また会期初日、安全・健康・ウェルビーイングに関する国際専門機関やグローバル企業で構成されるイニシアティブ協議会が展示会場内でプレゼンテーションを行い、開会式のテープカットには海外からの来日メンバーも多く登壇されました。
ロボットとロボットのコラボで先進的な自動化を提案
本展示会の川崎重工ブースでは、アーム付き自律移動型ソーシャルロボット「Nyokkey」と、関西地域で初公開となる6軸多関節協働ロボット「CLシリーズ」(参考出展)のコラボレーションによる自動化を提案しました。
まず「Nyokkey」が搬送してきたワークを加工機セルへ投入、その後「CLシリーズ」がワークの加工を行い、動作完了後、またNyokkeyがワークを取り出して元の位置に戻す、というデモを実施しました。 このような「マシンテンディング」と呼ばれる適用においては、ワークの投入・取り出しは通常人手で行われるケースが多く、ロボットとロボットのコラボにより、一歩進んだ製造工程の自動化が可能となります。 当社が提案する「未来モノづくり」ソリューションに、多くの注目が集まりました。
ソーシャルロボットが私たちをサポートしてくれる未来
また会期中には、プレゼンターとNyokkeyが会話しながら、川崎重工のロボット事業や参考出展したCLシリーズの紹介をテーマに、プレゼンテーションを行いました。 Nyokkeyには生成系AIが組み込まれているので、プレゼンターの即興質問にも臨機応変に答えることができ、プレゼンテーションは各回とも多くのお客様で大盛況となりました。
ソーシャルロボット「Nyokkey」は、羽田空港近くの川崎重工が運営するロボットレストラン「AI_Scape(アイ・スケープ)」にて、すでに食事の配膳・下げ膳などのフロア業務を担当しています。 今後は清掃・警備などのビル管理業務、見守りなどの介護サポート業務など、様々なシーンへの適用を通じて人手不足の解決を目指し、数々の実証実験を行っています。
羽田空港近くのロボットレストラン「AI_Scape」がある施設「Future Lab HANEDA」
さらに、本展示会の産総研ブースでは、弊社が開発したヒューマノイド「RHP Friends(Robust Humanoid Platform)」が、遠隔操作のデモンストレーションを行っていました!
近い将来、Nyokkeyやヒューマノイドたちが、会話をしながら皆のお仕事をサポートしてくれる、そんな未来もそう遠くないのかもしれません。
大阪・関西万博に出展します!
川崎重工グループは、2025年4月から開幕する日本国際博覧会(大阪・関西万博)の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」、「交通・モビリティ」分野へ出展します。 今回、「未来モノづくりEXPO」の当社ブースでも、その告知を行いました。 万博への出展準備は着々と進んでおりますので、どうかお楽しみに!
以上、「未来モノづくり国際EXPO 2024」の出展レポートでした。