AIビジョンとは?
AIビジョンは、2Dや3Dカメラで取得した画像にAIを組み合わせることで、より高度な認識を可能にします。従来のビジョンでは難しかった、形状や配置が不規則なワークや、登録していない新しい製品にも柔軟に対応できます。AIが画像を解析し、物体の種類や向きを自動で判断するため、複雑なピッキングや仕分け作業を効率化できます。物流や食品、医薬など、製品のバリエーションが多い現場で特に効果を発揮します。


| 物体認識 | AIによる識別、未登録ワークにも対応 |
| 位置補正 | AI推論で柔軟な位置・姿勢認識 |
| ピッキング | 多品種・ランダム配置の製品を自動判別 |
| ロボット連携 | 効率的な動作計画を自動生成 |
AIビジョンでできること
従来の2D・3Dビジョンでは難しかった複雑な認識や判断を可能にする技術です。
最大の特長は「柔軟性」と「学習能力」です。

特徴
マスターレス運用
事前に品種や積み付けパターンを登録する必要がなく、未知のワークやランダム配置にも対応できます。
追加学習で拡張可能
新しい形状や特殊なケースが流通しても、AIに追加学習させることで認識精度を維持できます。
予測不能なワークにも対応
複雑なプログラミングは不要で、システム立ち上げ期間を短縮します。未知のワークやランダム配置にも対応できます。
高度な認識能力
2D・3D情報とAI推論を組み合わせ、形状や傾き、重なり合ったワークも正確に認識します。
得意な用途
- 物流 : 混載コンテナの荷降ろし、段ボール仕分け
- 製造 : 多品種部品のピッキング、組立工程
- 食品・医薬 : ランダム配置の製品仕分け
導入事例 AIビジョンを活用したデパレタイズソリューション
松浦梱包輸送株式会社
岡崎東ロジスティクスセンターでは、労働力不足と重量物の取り扱いによる身体的負荷を軽減するため、川崎重工のデパレタイズソリューションを導入しました。このシステムは、AIビジョンを活用してケースを認識し、事前の品種登録や積み付けパターン設定が不要なマスターレス運用を実現。異なるサイズや形状のケースにも柔軟に対応し、置き位置を登録するだけでロボットが自動動作します。これにより、システム立ち上げ期間を短縮し、重量物の荷降ろし作業を効率化。現場では、作業者の身体的負担が大幅に軽減され、より安全で快適な職場環境づくりに貢献しています。
