研磨・バリ取り

研磨・バリ取りロボットは、加工後に残るバリの除去や、表面の研削・研磨・仕上げ作業を自動化するロボットです。力覚センサによるフィードバック制御で工具の押し当て力を一定に保ち、ワークの形状ばらつきに追従しながら均一な仕上がりを実現します。自動車部品や鋳造品など幅広い分野で、品質の安定化と、粉塵・騒音を伴う過酷な作業の省人化に貢献しています。

研磨・バリ取り工程は、仕上がり品質が作業者の技量に大きく左右されるうえ、粉塵や騒音を伴う過酷な作業環境が課題となります。手作業や単純な自動化では、次のような問題を抱えています。

  • 押し当てる力加減の微妙な違いによる、削りすぎ
  • 削り残しなどの品質ばらつき
  • ワークごとの形状・寸法のばらつきへの追従
  • 粉塵・騒音・振動による作業者の身体的負担と、労働環境の悪化
  • 熟練技能への依存と、深刻化する人手不足


これらを解決するには、対象物に一定の力を保つフィードバック制御と、複雑形状に追従できる柔軟な動作制御が欠かせません。

川崎重工は、スリムで干渉の少ない中空アーム構造や高い信頼性で、多くの現場から高評価を得ています。

小物部品から重量物まで幅広く対応

川崎重工のハンドリングロボットは、可搬質量3kgから1,500kgまでの幅広いラインアップを揃えています。小型部品の搬送はもちろん、大型設備部品や重量製品の搬送まで、さまざまな現場に最適なロボットを選択できます。

高速・高精度な搬送で生産性を向上

高速動作性能により搬送時間を短縮し、生産ライン全体の効率向上に貢献します。また、ロボットなら常に同じ動作を繰り返せるため、人手によるばらつきを抑え、安定した品質と生産性を実現します。コンベア同期などの機能にも対応しています。

多様な自動化システムと連携可能

単体の搬送作業だけでなく、ビジョンシステムや周辺設備との連携により、工程間搬送や仕分け、組立工程への部品供給など幅広い用途に対応できます。将来的なライン拡張や自動化範囲の拡大にも柔軟に対応可能です。

適用例

ケーシング仕上げ自動化

アルミホイールのバリ取り

オートバイエンジンカバーの研磨

ステアリングナックルのバリ取り

高品質なバフ仕上げを支えるロボットソリューション(Hammond Roto-Finish)

Successorでグラインダーロボットを遠隔操縦して研削・研磨加工を自動化(社内自動化事例)

大型鋼材のアーク溶接と切削加工(KHファシリテック株式会社)

川崎重工は単なるハードウェアの提供に留まりません。

  • 高い生産性を誇るロボット
  • オープンなアーキテクチャで柔軟なカスタマイズ
  • 技術に縛られない設計思想

単なる保守ではなく、ロボットの一生「導入 → 稼働 → 整備 → 更新」までをフルカバーする総合サポート体制を整えています。
さらに、全国サービス拠点・24時間ヘルプデスクなど、「いつでも頼れる体制」が整っており、導入後も安心して運用し続けられます。

研磨・バリ取りをロボット化すると、どのような効果がありますか?

工具の押し付け力を一定に保ちながら加工できるため、削りすぎ・削り残しを抑え、安定した仕上がり品質を実現します。粉塵・騒音・振動を伴う過酷な作業から作業者を解放でき、24時間の連続稼働による生産性向上にもつながります。

鋳造・鍛造品のように、1つずつ形状がばらつくワークにも対応できますか?

対応できます。力覚センサによるフィードバック制御で、工具を対象物に一定の力で押し当てながら形状のばらつきに追従するため、寸法や凹凸が個体ごとに異なるワークでも均一に仕上げられます。実際に川崎重工の播磨工場では、形状が一つひとつ異なる鋳物のバリや切断跡の研削に適用しています。

プログラミングが難しい、多品種少量・一品ものの加工にも使えますか?

はい。3D CADデータからPC上で動作を生成・検証するオフラインティーチング(KCONG)や、作業者が感覚を頼りに遠隔操縦できるSuccessorにより、従来は自動化が難しかった非量産品や複雑形状の加工にも対応できます。ティーチング工数と立ち上げ時間の削減にも貢献します。

研削からバフ仕上げまで、複数の工程を1つのシステムでまとめられますか?

可能です。工具を自動で交換するツールチェンジャーや、ワークを回転・傾斜させる多軸ポジショナーと連携することで、粗研磨からバフ・カラー仕上げまでを1つのシステムで完結できます。インデックステーブルを中心に複数台のロボットを配置すれば、省スペースで多工程を効率的に処理できます。

大型のワークや、奥まった箇所の加工にも対応できますか?

対応できます。ロングリーチ機種や、ケーブル・ホースをアーム内に収納できる中空手首構造の機種を揃えており、周辺機器との干渉を抑えながら広範囲・奥行きのある箇所まで加工できます。走行装置と組み合わせれば、数メートル級の大型鋼材の加工にも適用可能です。

どのような業界・用途で導入されていますか?

自動車部品やアルミホイール、エンジンカバーの研磨、鋳造ケーシングの仕上げ、大型鋼材の溶接ビード切削など、機械・金属加工から建設分野まで幅広く導入されています。適切な研磨材メーカーやシステムインテグレーターとの協働により、お客様の現場に最適な仕上げシステムを構築します。