スポット溶接

スポット溶接は、重ね合わせた金属板を電極で挟んで電流を流し、抵抗発熱によって母材を溶かして接合する抵抗溶接の一種です。溶接材料を使わず、点で素早く接合できるため、大量の打点を扱う自動車ボディの組立などで広く用いられています。ロボット化により、多数の打点を高速・高精度に打ち、安定した接合品質と生産性を実現します。

スポット溶接工程では、生産性・品質・省スペースの3つが大きな課題となります。

  • 生産性:数千点に及ぶ打点を、いかに短いサイクルタイムで処理するか
  • 品質:電極の位置ずれや加圧のばらつきによる打点品質の不安定化
  • 省スペース/干渉:狭いラインへの高密度配置と、ケーブル・ホースの干渉回避

これらは、高速・高精度な動作性能と、ケーブル内蔵のコンパクト設計で解決できます。

川崎重工は、自動車産業向けスポット溶接で培った豊富な実績をもとに、高速性・省スペース性・使いやすさを兼ね備えたロボットを提供します。

高速動作でサイクルタイムを大幅短縮

アームの軽量化、高出力・高性能モータの採用、最新の防振制御により、高速でも振動を抑えた安定動作を実現。多数の打点を短時間で正確に処理し、生産性を大きく向上させます。

コンパクト設計による高密度配置

コンパクトなロボット本体により、狭いスペースへの高密度なレイアウトが可能。生産ラインの短縮化に貢献し、限られた工場スペースを最大限に活用できます。

ケーブル・ホース内蔵で干渉レス

ケーブル・ホース類をアーム内に内蔵することで、隣接ロボットや周辺装置との干渉を考慮する必要がなくなります。これにより、オフラインおよび現場でのティーチング作業が大幅に効率化されます。

自動車ボディのスポット溶接

プラズマ切断とスポット溶接

導入事例:ロボットによる家づくり(セキスイハイム)

世界で初めてユニット工法での家づくりを始めたセキスイハイム。高品質と効率を追求した生産工程は現在も進化を続け、同社の九州工場では産業用ロボットを活用した”ロボットによる家づくり”が行われています。

川崎重工は単なるハードウェアの提供に留まりません。

  • 高い生産性を誇るロボット
  • オープンなアーキテクチャで柔軟なカスタマイズ
  • 技術に縛られない設計思想

単なる保守ではなく、ロボットの一生「導入 → 稼働 → 整備 → 更新」までをフルカバーする総合サポート体制を整えています。
さらに、全国サービス拠点・24時間ヘルプデスクなど、「いつでも頼れる体制」が整っており、導入後も安心して運用し続けられます。

スポット溶接をロボット化すると、どのような効果がありますか?

多数の打点を高速かつ一定の条件で処理できるため、サイクルタイムを短縮しながら、安定した打点品質を実現します。重い溶接ガンの取り回しや火花・騒音を伴う作業から作業者を解放でき、24時間の安定稼働による生産性向上にもつながります。

打点の品質(強度)を安定させるには、どうすればよいですか?

電極を常に正確な位置へ、一定の加圧で当てることが重要です。川崎重工のロボットは高い位置決め精度と最新の防振制御により、高速動作時でも電極の位置ずれや振動を抑え、打点ごとのばらつきの少ない安定した接合品質を実現します。

限られた生産ラインのスペースに、多くのロボットを配置できますか?

可能です。コンパクトなロボット本体により、狭いスペースへの高密度なレイアウトを実現し、生産ラインの短縮化に貢献します。限られた工場スペースを最大限に活用しながら、必要な打点数を確保できます。

隣り合うロボットや周辺装置とのケーブル・ホースの干渉が心配です。

ケーブル・ホース類をアーム内に内蔵する設計により、隣接ロボットや周辺装置との干渉を考慮する必要がなくなります。配線・配管が外部に張り出さないため、レイアウトの自由度が高まり、オフラインおよび現場でのティーチング作業も大幅に効率化されます。

溶接ガンの重量や種類に、ロボットは対応できますか?

スポット溶接では、トランスを一体化したサーボガンなど重量のあるツールを扱うため、十分な可搬質量と剛性を備えた大型汎用ロボット(可搬質量100〜300kgクラス)が適しています。ワークやガンの仕様に応じて最適な機種を選定し、安定した加圧と高速動作を両立します。

どのような業界・用途で導入されていますか?

自動車ボディの組立工程を中心に、幅広く導入されています。また、鉄道車両の部材製造にも活用されており、プラズマ切断などの工程と組み合わせた自動化にも対応しています。