パレタイズ

パレタイズ

パレタイズロボットは、製品や荷物をパレットに自動で積みつける産業用ロボットで、物流製造現場の効率化に貢献します。パレタイズは、食品、飲料、小売、化学、プラスチック、製薬業界などの生産ラインの最終工程で多く使用されます。

まず直面する問題は、パレタイズ特有のものではありません。信頼できる熟練労働者を確保することは、ほぼすべての業界で困難となっています。しかし、パレタイズロボットがそのギャップを埋めてくれます。ロボットは大きな動作範囲と高可搬質量があり、人間が長時間耐えられない重労働を担うことができます。そのため、作業者はもっと適切な他の作業ができるようになります。

次の大きな問題はパレタイズ特有のものです。適切なサイクルタイムを保つために、パレタイズする製品、サイズ、重量を適切に処理する必要があります。それには、パレタイズパターンとツールの柔軟性が必要であり、自動化を成功させるために不可欠な要素です。

さらに、ロボットがパレタイズする製品は、多くの場合、多品種です。箱、袋、ケース、ボトル、カートン、ペール缶、樽などです。サイズや重量が異なり、ポリ袋、薄い段ボール箱、シュリンク包装など、さまざまな形態なものがあります。カワサキのパレタイズロボットは、高速性に加えて、エンドエフェクター、センサー、ビジョンなどの高度な周辺機器との組み合わせで、他社製品と一線を画しています。詳しくは後ほど説明します。

そして最後に、パレタイズロボットは技能習得や操作が難しいという固定観念が依然として残っています。エンジニアや高度なプログラマーが必要であると、現場の多くが感じています。

しかし、カワサキロボットなら、上記の諸問題を簡単に解決できます。

川崎重工のパレタイズロボットは、高速・高可搬・省スペース設計で物流現場の自動化を実現します。

•    高い動作速度

 例えば、CP180Lモデルは、可搬質量130kgの場合、毎時2,050サイクルの高速動作が可能で、物流作業のスピードアップに寄与します。  

•    広い可搬質量範囲

80kgから700kgまでの可搬質量に対応するモデルがあり、多様なパレタイズ作業に適用できます。  
•    広い動作範

左右方向1,800mm、前後方向1,600mm、上下方向2,200mmの積み付け範囲に対応し、多様なパレット配置に柔軟に対応可能です。  
•    省スペース設計

コンパクトなアーム設計により、狭い場所でも設置が容易で、工場内のスペース効率を向上させます。  

これらの特長により、川崎重工のパレタイズロボットは、多様な産業の物流作業の効率化と生産性向上に貢献しています。

大きさ・重さのある袋状荷物(造園用資材)のパレタイズ

オープンアーキテクチャと最先端技術を採用したカワサキのパレタイズロボットシリーズは、生産ラインの最終工程に最適です。高速性と可搬質量80kgから700kgを実現し、効率性と処理能力を向上させます。

カワサキのパレタイズロボットは、多くの導入実績があり、その生産性の高さも証明されています。
特に、独自のオープンアーキテクチャのソフトウェアは、業界でも他に類を見ない柔軟性を備えており、さまざまなパレタイズのニーズに対応可能です。

単一商品や複数商品の積み付けパターンを自由にカスタマイズでき、「ずらし積み(インターロック)」、「縦積み(ストレート)」、「段ごとに商品を変える積み方(段替え混載)」、「ランダムな混載積み」など、多彩なパターンに対応しています。

また、カワサキは高い技術力と総合力を持ち、経験豊富なSIerパートナー企業との連携により、シンプルなパレタイズからAIを活用した複雑なシステムまで、最適なソリューションを提供します。

さらに、豊富なロボット在庫を活かし、業界最短クラスのリードタイムで納品可能。お客様のご要望に応じたパレタイズシステムをスピーディーに構築します。

よくある10の質問にお答えします

ロボットは1時間に何個の製品をパレタイズできますか?

1箱または1袋ずつパレタイズする場合の通常の処理能力は毎時約1200個(ロボット機種により異る)ですが、毎時1800個まで処理できる場合もあります。ロボットが一度に複数の箱や袋を同時に処理する場合は(段ボール箱1段全体をパレタイズなど)、処理能力はさらに高くなります。

パレタイズにはどのようなツールが必要ですか?

処理する製品によって異なりますが、最も一般的なものは以下の通りです。
・ 箱用の真空パッド
・ 袋用のフォーク式グリッパー
真空パッドは市販されていますが、フォーク式グリッパーは通常、特注となります。

パレタイズロボットは複数の製品に対応できますか?

はい。ロボットは、ほぼ無数の種類の製品に対応できますが、製品が大幅に異なる場合は、ツールの変更が必要になる場合があります。

どのような製品をパレタイズできますか?

ほとんどの製品が可能です。ただし、製品に合わせてツールを調整する必要があります。箱、袋、缶、木材、ケーブルリール、オープンカートンなどです。

適用に応じたロボットはどのように選べばよいですか?

カワサキロボットはどれでもパレタイズにも使用できますが、RDシリーズとCPシリーズのロボットが高速で、パレタイズをより容易にできる機能を備えています。

・CPシリーズはリーチが長く、最大6パレット、毎時1800個の処理能力があります。
・RDロボットは設置面積が小さく、2~3パレット、毎時800個の処理能力があります。
・パレットの高さが標準の2.2m以上の場合は、CPロボットをお勧めします。

パレタイズにおける特異点問題はどのように対処していますか?

CPおよびRDシリーズロボットの軸数はそれぞれ4軸と5軸ですので、特異点には到達しません。
その他のロボット機種(6軸機)については、ロボットを直線動作させて特異点を通過させるPALMODEと呼ばれる無料のパレタイズ機能を提供しています。

カワサキにはパレタイズ用のティーチング用ソフトがありますか?

すぐに使用できるパレタイズのサンプルプログラムを無料で提供しています。
また、お客様の用途に合わせてカスタマイズすることも可能です。お客様はパレタイズパターンを入力し、積載と荷下ろし位置を教示するだけで済みます。

パレタイズロボットを走行装置上に設置することはできますか?

はい。 当社のロボットは全機種とも走行装置上で使用できます。

パレタイズでサイクルタイムを改善するにはどうすればよいですか?

コンベアとパレット間の距離を短くすることと、パレタイズとでパレタイズの遅延を少なくするため高速動作ツールを使用することです。

パレットが空/満載の場合はどのようにすればよいですか?

複数の解決策がありますが、最も一般的な方法は以下の通りです。
・フォークリフト作業者が満載パレットを取り除く間も、ロボットが作業を継続できるように、パレットを2個使用します。システムの待ち時間がなくなり、ロボットをほぼアイドル無しで稼働できます。
・パレット供給コンベアを使用して、自動的に満載パレットを搬出し、空パレットを搬入させます。

人手不足の課題解決や自動化を目指すお客様、川崎重工のパレタイズロボットを是非ご検討ください。