シーリング

シーリングロボットは、シーラント(封止材)や接着剤、洗浄液などの液状材料を、あらかじめ設定した経路に沿って一定の吐出量・塗布幅で塗布する作業を自動化するロボットです。従来は熟練作業者の手作業に頼っていた塗布工程ですが、近年はロボットの軌跡制御技術と、材料供給装置・レギュレーター・塗布ガンとの連動制御が進化し、複雑な三次元形状や曲線経路にも均一な塗布が可能になっています。現在では、自動車ボディやガラスの接着・防水シール、エンジン部品のシーリング、電子機器の防湿・絶縁処理など幅広い分野で導入が進んでおり、24時間の安定稼働と塗布品質の均一化、材料ロスの削減に貢献しています。

シーリング・ディスペンシング工程は、わずかな塗布条件の違いが仕上がり品質に直結するため、高い再現性と安定性が求められる作業です。しかし、手作業や単純な自動化では次のような課題を抱えています。

  • 塗布量や塗布幅のばらつきによる品質不良(液だれ・かすれ・気泡)
  • 複雑な三次元形状や曲線経路への追従の難しさ
  • 材料の粘度・温度変化にともなう吐出量の変動
  • 熟練度に依存する作業品質と、深刻化する人手不足
  • 塗布ミスや過剰塗布による材料ロスとコスト増加

これらを解決するには、高精度な経路制御と、材料供給機器との緻密な連携が欠かせません。


川崎重工は50年以上にわたり培った軌跡制御・塗布技術で、安定した塗布品質と生産性の向上を実現します。

高速・高精度な経路制御

高い軌跡精度と滑らかな速度制御により、複雑な三次元形状や曲線経路にも、途切れやムラのない均一な塗布を実現します。コーナーや曲面でも速度を最適に保ち、液だれ・かすれを抑えます。

シーリング機器との連動制御

材料供給装置・レギュレーター・塗布ガンとソフトウェアが連動し、ロボットの動作速度に応じて吐出量を自動調整。粘度や温度の変化にも安定して対応します。設定・操作はティーチペンダントの画面から一括で行えます。

幅広いラインアップ

狭小スペースで使える小型機種から、可搬・リーチに余裕のある7軸仕様の大型機種まで、現場や対象物に最適な機種を選べます。多品種・変種変量の生産にも柔軟に対応します。

川崎重工は単なるハードウェアの提供に留まりません。

  • 高い生産性を誇るロボット
  • オープンなアーキテクチャで柔軟なカスタマイズ
  • 技術に縛られない設計思想

単なる保守ではなく、ロボットの一生「導入 → 稼働 → 整備 → 更新」までをフルカバーする総合サポート体制を整えています。
さらに、全国サービス拠点・24時間ヘルプデスクなど、「いつでも頼れる体制」が整っており、導入後も安心して運用し続けられます。

シーリングロボットを導入すると、どのような効果がありますか?

塗布量・速度・経路を常に一定に制御できるため、液だれ・かすれ・気泡といった品質のばらつきを抑え、安定した仕上がりを実現します。24時間の連続稼働や省人化にも対応でき、材料ロスの削減による コスト低減にもつながります。

どのような材料に対応できますか?

シーラント(封止材)や接着剤、洗浄液など、幅広い液状材料の塗布・充填に対応します。材料供給装置・レギュレーター・塗布ガンとソフトウェアが連動し、材料の粘度や特性に応じて吐出量を最適に制御します。

小さな部品から大型ワークまで、機種はどう選べばよいですか?

対象物のサイズと塗布範囲で選定します。小物パーツの精密なシーリングにはコンパクトなアームのBU015N、自動車車体内部や大型ワークなど広範囲の塗布には、7軸構造とロングリーチ(2,887.5mm)で塗布可能範囲を大幅に拡大したBU015Xが最適です。

塗布ガンやホースが、ワークや周辺機器に干渉しませんか

BU015N・BU015Xはケーブルやホースをアーム内に内蔵できる設計のため、配線・配管が外部に張り出さず、周辺機器やワークとの干渉を大幅に軽減します。狭いスペースや複雑なレイアウトの現場でも、取り回しを気にせず安定した塗布が可能です。

複雑な三次元形状や、左右対称のワークにも対応できますか?

高い軌跡精度と速度制御により、曲面や三次元の複雑な経路にも均一な塗布を実現します。さらに左右対称のアーム設計を採用しているため、2台をミラー(左右反転)動作させる際も干渉が少なく、対称ワークの同時塗布を効率よく行えます。

既存の材料供給装置や塗布機器と連携できますか?

はい。オープンアーキテクチャのソフトウェアにより、既設の材料供給装置や塗布ガンとの連携が可能です。ロボットの動作速度に応じた吐出量の自動調整や、ティーチペンダント画面からの一括操作にも対応し、システム全体を最適に構築できます。