ウェハ搬送

ウェハ搬送ロボットは、半導体製造工程でシリコンウェハを装置やカセット間で搬送する作業を自動化する、清浄性の高いクリーンロボットです。ウェハ表面へのわずかな異物や損傷も歩留まりに直結するため、発塵を抑えた清浄性、高い位置決め精度、高速搬送が求められます。川崎重工は大気系・真空系の双方に対応し、世界トップシェアの実績で半導体前工程を支えています。

半導体製造の前工程では、ウェハの品質と生産性を両立する高度な搬送が求められます。搬送工程には、次のような課題があります。

  • 発塵・パーティクルの付着による歩留まり低下
  • 薄く割れやすいウェハの、傷・欠け・位置ずれを防ぐ繊細なハンドリング
  • 真空・高温など、装置内の過酷な環境への対応
  • スループット向上のための、高速かつ安定した搬送性能
  • ウェハの大口径化・微細化にともなう、位置決め精度への要求の高まり

これらを解決するには、清浄性・精度・速度・信頼性を高い次元で両立するクリーンロボットが欠かせません。


川崎重工は、世界トップシェアを誇るウェハ搬送ロボットを提供しています。長年の実績で培った清浄性・精度・信頼性で、高度化する半導体製造を支えます。

ICL歯車による高精度・低振動・静音動作

潜水艦にも用いられる独自のICL(Invariable Contact Length)歯車を採用。噛み合い率を高めることで、従来歯車より滑らかで静かな動作を実現します。静音化・低振動化によりウェハへのダメージやパーティクルの発生を抑えながら、±0.04〜0.05mm(ウェハ中心)の高い位置繰返し精度で搬送します。

高精度・高速な搬送性能

発塵を徹底的に抑えた設計により、ISOクラス1の高いクリーン度を実現。パーティクルを嫌う半導体製造環境でも安定して稼働し、歩留まり向上に貢献します。さらに、電圧瞬時降下イミュニティ基準のSEMI-F47、環境・健康・安全基準のSEMI-S2にも適合し、製造装置(OEM)の要求仕様に確実に応えます。

大気系・真空系に対応する豊富なラインアップと実績

4シリーズ・全6機種(NTJ/NTH/NX/TTJ)を揃え、コンパクトなNX420の2FOUPから、走行装置なしで4FOUPに対応するNTH20、大きな上下動作を実現するテレスコピック型TTJまで、多様な装置レイアウトに対応します。エッジグリップ/バキューム両対応のハンドや統合ソフトK-FASTにより、現場に最適な搬送システムを柔軟に構築できます。

川崎重工は単なるハードウェアの提供に留まりません。

  • 高い生産性を誇るロボット
  • オープンなアーキテクチャで柔軟なカスタマイズ
  • 技術に縛られない設計思想

単なる保守ではなく、ロボットの一生「導入 → 稼働 → 整備 → 更新」までをフルカバーする総合サポート体制を整えています。
さらに、全国サービス拠点・24時間ヘルプデスクなど、「いつでも頼れる体制」が整っており、導入後も安心して運用し続けられます。

ウェハ搬送をロボット化すると、どのような効果がありますか?

発塵を抑えたクリーンロボットにより、パーティクル付着による歩留まり低下を防ぎながら、ウェハを高精度・高速に搬送できます。川崎重工のロボットはISOクラス1のクリーン度と±0.04〜0.05mm(ウェハ中心)の高い位置繰返し精度を実現し、24時間の安定稼働で品質と生産性の向上に貢献します。ダブルハンド仕様ではウェハ2枚取りにも対応し、スループットをさらに高められます。

クリーンルームや真空環境でも使用できますか?

対応しています。ウェハへのダメージやパーティクル発生を抑えたISOクラス1のクリーン設計に加え、電圧瞬時降下イミュニティ基準のSEMI-F47、環境・健康・安全基準のSEMI-S2の各規格に適合しています。半導体製造装置(OEM)に求められる清浄性・安全性の要件を満たし、安心して組み込みいただけます。

薄くて割れやすいウェハを、傷つけずに搬送できますか?

川崎重工独自のICL(Invariable Contact Length)歯車を採用し、静音化・低振動化を実現。振動によるウェハへのダメージやパーティクル発生を軽減しながら、高精度で滑らかな搬送を行います。ハンドはワークや工程に応じて、エッジグリップハンドとバキュームハンドのいずれも選択でき、ウェハを確実かつ丁寧に保持します。

装置のレイアウトやFOUP数に合わせて、機種を選べますか?

選べます。5シリーズ・全8機種(NTJ10/NTJ11/NTJ20/NTH20/NX420/NX411/TTJ10/TTJ20/NV121)を揃え、コンパクトなNXシリーズは2FOUP、NTJシリーズは3FOUP、NTH20は走行装置なしで4FOUPに対応します。さらに、テレスコピック機構により大きな上下動作を実現するTTJシリーズもあり、装置構成や必要なストロークに合わせて最適な1台を選定できます。さらにNVシリーズでは高真空対応が可能です。

なぜ川崎重工のウェハ搬送ロボットは世界で選ばれているのですか?

川崎重工は1986年に最初のクリーンロボットを開発して以来、長年にわたり技術を磨き続け、累計100,000台以上の納入実績を有します。この豊富な実績に裏打ちされた清浄性・精度・信頼性が、世界中の半導体製造現場で選ばれる理由です。

既存の半導体製造装置やシステムと連携できますか?

統合パッケージソフトK-FASTにより、動作パス設計から教示、オフラインでの動作確認までを効率的に行えます。コントローラF60はW320×D300×H130mmとコンパクトで、防振制御機能や汎用I/O・Ethernet/RS-232Cを標準装備。装置内への組み込みや立ち上げ作業の負担を抑え、スムーズな導入を支援します。

動作検討をサポートするソフトウェアはありますか

はい、ございます。ロボットのプログラミング支援ソフトウェア”neo-ROSET”では、お手持ちの3DCADデータをインストールして、ロボット搬入前に事前にオフライン検証が可能です。