川崎重工は、東京ビッグサイトで2024年9月10日(火)〜13日(金)に開催された「国際総合物流展2024」に出展いたしました。 川崎重工は物流分野で期待されるロボットによる自動化デモンストレーションを展示しました。4日間で合計約8万人の方が来場され、弊社ブースにもたくさんの方にお立ち寄りいただきました。
川崎重工ブースでは、「カゴ車からのデパレタイズ」、「6輪台車への積み込み」を出展いたしました。
また無人フォークリフトやコンベアの製造・販売を行っている中西金属工業株式会社のブースでは、同社と共同で開発したデバンニングロボットVambo(高速オプション)が展示されました。
カゴ車からのデパレタイズ
カゴ車(3方向を格子状の枠で囲われた台車)にも対応した業界最速のデパレタイズソリューションを展示しました。カゴ車は柵で囲われているため、ハンドや持ち上げた荷物の端がカゴ車の枠にぶつかるなどの課題がありました。新たに開発した動作計画のロボットプログラムによりロボットハンドや搬送中の箱がカゴ車の枠に当たることがなく、1時間に最大650箱を取出すことができます。通常のデパレタイズソリューションと同様に3次元AIビジョンを搭載しているため、混載でも高速かつ高精度の認識ができ、ロボットのティーチングを数点行うだけで、事前のワーク情報登録不要でご使用いただけます。そのため、1日でシステムの立ち上げも可能です。
6輪台車への積み込み
川崎独自の積み付けロジックにより、これまで難しかった6輪台車への最適な積み付けを実現しました。6輪台車はスーパーやホームセンターなどの品出しに使われています。吸着し上下で挟み込む独自開発のハンドによってミシン目が入っていて破れやすい箱などにも対応しており、1時間に最大550箱の積み付けが可能です。会場では操作のデモ画面および棒積み付けの様子を披露しました。
デバンニングロボットVambo(高速オプション)
デバンニングロボットVamboは、人に代わりコンテナからの荷下ろしを行います。デバンニング作業は、過酷な環境で重い荷物の運搬を行うため、作業者への負荷が大きく、人材不足などの課題があります。ロボットによる自動化・省人化によりこれらの課題を解決することができます。Vamboは自走してコンテナ内に入り、通常版では1時間最大600箱、高速オプションをつけることで1時間最大800箱荷下ろし可能です。
ロボットの導入後の保守体制については、予知保全やリモートメンテナンス、24時間電話受付を含む、安心のメンテナンスパッケージもご提供可能です。 以上、「国際総合物流展 2024」の出展レポートでした。