Future Lab HANEDAに新型Nyokkeyが登場

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 -下げ膳の実証実験を開始ー

 川崎重工は、東京・羽田のロボットオープンイノベーション施設「Future Lab HANEDA」内にあるロボットが調理・配膳を行うレストラン「AI_SCAPE」(アイ・スケープ)において、配膳の役割を担っているアーム付き自走式サービスロボット「Nyokkey(ニョッキー)」の新型機を用いた実証実験(以下、本実証)を開始しました。新型Nyokkeyはテーブル上からトレイを片付ける「下げ膳」を通じて、仕様検証を行います。

 Nyokkeyは、一般的なサービスロボット※1で課題とされてきたモノを掴むことが可能なロボットです。産業用ロボットが従来から利用されてきた工場や倉庫だけでなく、レストランなどのサービス産業や医療機関まで活躍領域を広げ、多用途に利用できる汎用プラットフォームとして開発されました。本実証で使用する新型機は、メカナムホイール※2の採用により水平移動を含めた全方向移動を実現したほか、アームを7軸構造にすることで姿勢の自由度を高め、狭い範囲での移動や作業が可能です。

 AI_SCAPEでは2022年4月の開所以来、Nyokkeyによる卓上への配膳を行ってきました。一方で、従来型のNyokkeyでは一部の座席で下げ膳ができておりませんでした。この度、Nyokkeyの台車を小型化したこと、またアームを7軸構造にしたことで姿勢の自由度があがったことで、AI_SCAPE内の全ての座席の下げ膳が可能となります※3

 川崎重工は、本実証およびFuture Lab HANEDAでの活動を通し、社会課題解決や変革をテーマに、様々な企業、行政、自治体等と共創し、首都圏の空の玄関口である羽田エリアから世界に向けて、社会変革イノベーションの創造に邁進していきます。

※1 サービスロボット:工場以外の領域で人間が行う動作や作業を支援するロボット
※2 メカナムホイール:車軸に対して小型ローラーが45度の角度で配置された特殊な形状のホイール
※3 全ての営業時間で実証実験を行っているわけではありません。ご了承ください。

AI_SCAPE(アイ・スケープ)

川崎重工が2022年4月に東京・羽田に開設した、調理・配膳などレストランの作業をすべてロボットで行うことを目標とした実証実験スペースです。本施設ではサービスロボットの作業や動作範囲など実装に必要な各種データーの採取を目的としています。また、ロボットが配膳しやすいロボットフレンドリーな家具をレイアウトすることで、人とロボットが共生する社会の実証実験を行います。

[営業時間]
11:00-14:00、16:00-19:00(それぞれ30分前ラストオーダー)
定休日:水曜日および年末年始等 
※機材調整等により随時変動するため詳細はウェブサイトをご確認ください

Future Lab Haneda

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