プリント基板製造穴明け工程搬送ソリューション「Drinbo」を開発完了

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基板穴明け工程搬送ソリューションのDrinboが作業する様子

川崎重工とプリント基板製造大手の株式会社メイコー(以下、メイコー)は、プリント基板用穴明け機の工程間搬送の自動化を実現する「Drinbo(ドリンボ)」(以下、本製品)の開発を完了し、国内で販売開始します。

本製品は、当社の自走式ロボット「TRanbo-7」に基板を搬送するための専用治具を取りけたパッケージ商品で、基板穴明け機への基板の搬送・投入・取出しを自動で行います。基板搬送のために取り付けた専用ポケットにより基板6セットを一度に搬送でき、ロボットに取り付けたビジョンカメラにより大きさの異なる基板を認識し、正確な場所に基板を配置することができます。プリント基板の製造現場では、慢性的な労働力不足の解消や生産性向上を目的として、工程間搬送などの単純作業を自動化するニーズが高まっています。レイアウトフリーで基板搬送作業ができるため、コスト削減および人手不足の解消に貢献します。

メイコーの天童工場(山形県天童市)では、既に稼働を開始しています。天童工場は2023年に竣工した「エコスマートファクトリー」です。本製品を用いた自動化により、生産性の向上が期待されています。

当社とメイコーは、今後も労働力不足の解消や生産の安定化などの課題を解決するため、ロボットを活用したソリューションを引き続き提供していきます。

Drinboの特長

  • スリムなボディ設計と高い走行性能
  • サイクル中に自動で充電可能な非接触充電(オプション)
  • アーム部と走行部を1つのコントローラで制御
  • 基板搬送用の専用ポケットによる基板6セットの運搬
  • 基板ハンドリング用専用ハンドを装着
  • ビジョンカメラ搭載による基板サイズの識別、基板設置の正確性

プリント基板製造穴明け工程搬送ソリューション「Drinbo」主要諸元

走行部寸法1,020mm (L) x 1,280mm (W) x 1,800mm (H) 原点位置時
最大走行速度最大500mm/s
基板可搬質量5kg
走行部基板積載可能質量30kg
コントローラF60
誘導方式磁気誘導方式

紹介動画

  自走式ロボットDrinboによる基板穴明け工程の自動化

株式会社メイコー

設  立:1975年11月25日
代 表 者:代表取締役社長 名屋佑一郎
本  社:神奈川県綾瀬市
事業内容:プリント基板などの設計、製造販売およびこれらの付随業務の電子関連事業

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